“沈欝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちんうつ90.9%
ふさ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ると少しく沈欝ちんうつしたようすはしているが、これが恐るべき牛疫とは素人目しろうとめには教えられなければわからぬくらいである。
去年 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
余はことに彼ヤイコクが五束いつつかもある鬚髯しゅぜん蓬々ぼうぼうとしてむねれ、素盞雄尊すさのおのみことを見る様な六尺ゆたかな堂々どうどう雄偉ゆうい骨格こっかく悲壮ひそう沈欝ちんうつな其眼光まなざし熟視じゅくしした時
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
沈欝ふさいで居た晩はことにこれが激しいようでした。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)