“沈香”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じんこう56.0%
ぢんかう32.0%
ちんこう8.0%
ちんかう4.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それのみか然様そういう恐ろしいところではあるが、しかし沈香じんこうを産するの地に流された因縁で、天香伝一篇を著わして、めぐみを後人におくった。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「最初は結構な煙草かと思いました、——恥かしながら、伽羅や沈香じんこうというものを、嗅いだこともない私で、あれが伽羅と判るまでに、とんだ苦労をしましたよ」
沈香じんこう麝香じゃこう人参にんじんくま金箔きんぱくなどの仕入、遠国から来る薬の注文、小包の発送、その他達雄が監督すべきことは数々あった。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「藥種屋か、唐物屋で訊くのが一番だと思つて、沈香ぢんかうか古渡りのギヤマンでも買ふやうな顏をして、日本橋の問屋筋を一軒殘らず歩きましたよ」
祖母が沈香ぢんかうをもつてゐたのと、ゆびをやけどしたりすると、チチンカンプンと口で吹きながらいつたのとを、ごつちやにして、なんでも、
お灸 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
金箔銀箔瑠璃真珠水精すゐしやう以上合せて五宝、丁子ちやうじ沈香ぢんかう白膠はくきやう薫陸くんろく白檀びやくだん以上合せて五香
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「それは旦那のでございます。白檀びゃくだんとか沈香ちんこうとかの入った、長い長いカンカンの線香がお好きで、半ときいぶっていると御自慢にしていました」
それとも、麝香じゃこう沈香ちんこう素馨そけいの香りに——熱帯の香気に眩暈を感じたのではないか。
一週一夜物語 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「最初は結構な煙草かと思ひました、——恥かし乍ら、伽羅や沈香ちんかうといふものを、嗅いだことも無い私で、あれが伽羅と判るまでに、飛んだ苦勞をしましたよ」