“じんこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
沈香31.8%
人口22.7%
人工22.7%
甚公6.8%
塵垢4.5%
人々2.3%
人巧2.3%
仁広2.3%
仁羮2.3%
深厚2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それのみか然様そういう恐ろしいところではあるが、しかし沈香じんこうを産するの地に流された因縁で、天香伝一篇を著わして、めぐみを後人におくった。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
例の「きり/″\すなくや霜夜のさむしろに」の歌が人口じんこう膾炙かいしゃしている通り、秋の虫の中ではコオロギが冬まで生延びることになっている。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
「正吉や。お母さんは一度心臓しんぞう病で死にかけたんだけれど、人工じんこう心臓をつけていただいてこのとおり丈夫になったんですよ」
三十年後の東京 (新字新仮名) / 海野十三(著)
オイオイ何を云うんだい、わたしが知らないと思ってさ、いい人を取りもてもないもんだ、お前木戸番の甚公じんこうと、ワケがあるっていうじゃアないか。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
人間の塵垢じんこうを離れた天人のような玲瓏たる顔つきになる。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それやこれやの關係かんけいで、日本につぽん地震學ぢしんがく開發かいはつくにといはれてゐるのであるが、しか其開發者そのかいはつしやおも人々じんこう外國人がいこくじんとくにイギリスじんであつた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
下生したばえを奇麗に払った自然の築山つきやま、砂地の踏心地ふみごこちもよく、公園の名はあっても、あまり人巧じんこうの入って居ないのがありがたい。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「慧海池」 それからまた円い池には私が別名の「仁広じんこう池」という名をけたです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
異人答えて曰く、もと修するの法なし、かつて九郎判官ほうがんに随従して高館にいるとき、六月衣川ころもがわつりして達谷たっこくに入る。一老人あり招きて食をきょうす。肉ありその色はしゅのごとく味美なり、仁羮じんこうと名づく。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
恵心は台宗問目二十七条をせんして、宋の南湖なんこ知礼師ちらいしに就いて之をただそうとした。知礼は当時学解がくげ深厚じんこうを以て称されたものであったろう。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)