“判官”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうがん54.3%
はんがん25.7%
はんぐわん8.6%
はうぐわん5.7%
ハウグワン5.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
途中で、都らしい女に逢ったら、私はもう一度車を飛下とびおりて、手もせなもかしたであろう。——判官ほうがんにあこがるる、しずかの霊を、幻に感じた。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
唐の判官はんがんを勤めていた李邈りばくという人は、高陵こうりょう庄園しょうえんを持っていたが、その庄に寄留する一人の客がこういうことを懺悔ざんげした。
先年貞奴さだやつこ巴里パリイへ来た時に用ひた楽譜から採つたと云ふ事だが、大阪侯(実は判官はんぐわん)切腹の場でその陽気な調子を奏するのだから僕等日本人にはたまらない。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
一歳ひととせ法勝寺御幸の節、郎等一人六条の判官はうぐわんが手のものに搦められしを、厭離おんり牙種げしゆ欣求ごんぐ胞葉はうえふとして、大治二年の十月十一日拙き和歌の御感に預り、忝なくも勅禄には朝日丸の御佩刀おんはかせをたまはり
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
誰の経験か今では訣らなくなつたが、栗原氏、尾上松助の言ひひろめたものゝ様に考へられてゐる、奥州の「判官ハウグワンびいき」の話がある。
芸能民習 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)