“踏心地”の読み方と例文
読み方割合
ふみごこち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下生したばえを奇麗に払った自然の築山つきやま、砂地の踏心地ふみごこちもよく、公園の名はあっても、あまり人巧じんこうの入って居ないのがありがたい。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
夜露の降りた叢の踏心地ふみごこちは、決して気味のよいものではなかった。電燈の光はほんの一局部しか照らさない。
妖虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
台場だいば停車場ステエションから半道はんみちばかり、今朝けさこの原へかゝつた時は、脚絆きゃはんひも緊乎しっかりと、草鞋わらじもさツ/\と新しい踏心地ふみごこち、一面に霧のかゝつたのも、味方の狼煙のろしのやうにいさましく踏込ふみこむと、さあ、ひとひと
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)