“着心地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きごこち66.7%
きこゝち33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旅衣を平生服ふだんぎ着心地きごこちよきにかえ、窓外にほゆる夜あらしの音を聞きつつ居間の暖炉に足さしのべて、聞きなれし時計の軋々きつきつを聞くは、まったき愉快の一なるべし。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
東京の元園町の友人の家からわざわざ送り届けてくれた褞袍どてらは随分役に立って、長い冬の夜なぞは洋服の上にそれを重ね寛濶かんかつな和服の着心地きごこちを楽みながら机にむかったものであったが
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
悲惨みじめなのは男で、これからは仕立屋の手で出来上つた、着心地きこゝちい着物はもう着られなくなつた。