“住心地”の読み方と例文
読み方割合
すみごこち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五年まえからこの大楠村に洋館の住心地すみごこちの宜い家を建て、料理人と下男二人だけを使って気楽な余生を送っている。
天狗岩の殺人魔 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「こうしてみると、なかなか住心地すみごこちがいい」と父親は長火鉢の前で茶を飲みながら言った。車力は庭の縁側に並んで、振舞ふるまわれた蕎麦をズルズルすすった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
村に生まれて萱葺きの家にそだった者は、年を取ると、みょうにこの住心地すみごこちの恋しくなるものである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)