“振舞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふるまい41.9%
ふるま33.3%
ふるまひ16.3%
ぶるまい3.1%
ふりま1.6%
ふるも1.6%
ふりまは0.8%
ふるめえ0.8%
ぶるま0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういうことが分かれば、曾呂利本馬として、これまでにたびたびおかしな振舞ふるまいがあったが、それは探偵のための行動であったのだ。
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
第三、平素勝手元不如意ふにょいを申し立てながら、多く人をあつめ、酒振舞ふるまいなどいたし、武家屋敷にあるまじき囃子はやしなど時折りれ聞え候事
濞かみ浪人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
答らるゝに伊豆守殿點頭うなづかれ成程當節たうせつは越前を名奉行と人々うはさを致すやに聞及べりされは越前はきらひなり兎角に我意がい振舞ふるまひ多く人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あくる日、しょうは、上清宮の神扉しんぴ深きところの、宸翰しんかん箱にまつり封ぜられ、式を終って、夜は一山の大饗宴だいきょうえんに移った。精進しょうじん料理ばかりのお山振舞ぶるまいである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其所そこ來合きあはせた一紳士しんしが、貴君方あなたがたなにをするんですかととがめたので、水谷氏みづたにし得意とくい考古學研究かうこがくけんきう振舞ふりまはした。其紳士そのしんししきりに傾聽けいちやうしてたが、それではわたくし仲間なかまれてもらひたい。
あまりの事にしくしく泣き出すと、こりゃひもじゅうて口も利けぬな、商売品あきないものぜにを噛ませるようじゃけれど、一つ振舞ふるもうてろかいと、きたない土間に縁台えんだいを並べた、狭ッくるしい暗いすみ
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
俥夫くるまや鐵棒かなぼう振舞ふりまはすのを、はしつてたのである。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あいつらは自分の分を取っておけねえんで、他人ひとの分をふんだくろうとするんだ。それが船乗らしい振舞ふるめえか? え、聞きてえもんだ。だが己はつましい人間だ。
これは何方どっちが余計に田地を持っているか、何方の税金が多いか較べて見れば直ぐ分ることだから、至って簡単な問題だ。自慢ではないが、僕のところでは祖父の代に千びょう振舞ぶるまいというのをやった。
村一番早慶戦 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)