“紳士”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんし87.5%
ジェントルマン3.8%
ゼントルマン3.8%
だんな1.3%
おとな1.3%
ムッシュ1.3%
ムッシュウ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
呀(やあ)? 衣(きぬ)も扱帶(しごき)も上(うへ)へ摺(ず)つて、するりと白(しろ)い顏(かほ)が襟(えり)に埋(うま)つた、紫(むらさき)と萌黄(もえぎ)の、緋(ひ)を流(なが)るゝやうに宙(ちう)に掛(か)けて、紳士(しんし)は大跨(おほまた)にづかり/\。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
「いつもあなたは御自分のつきあいはあんなに大事になさるくせに——紳士(ジェントルマン)というのは、そういうもんじゃないでしょう」
二つの庭 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「宜(い)いじゃないか? 君は標準(スタンダード)が高いから毛嫌いをするけれど、世間の目から見れば、赤羽だって立派な紳士(ゼントルマン)だよ」
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
そこへ……いまお道さんが下りました、草にきれぎれの石段を、攀(よ)じ攀じ、ずッと上(あが)って来た、一個(ひとり)、年紀(とし)の少(わか)い紳士(だんな)があります。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私ノ中学ノ幾多ノ先輩ガ窮屈極マル——ソレハ日露戦争時代ノ軍事教育ヲ旨トシテヰル老曹長ナル学生監(チユウタア)ノ圧迫ガ酷イノデアルタメ——学窓ヲ放タレルト同時ニ急ニ不思議ナ紳士(おとな)ニナツテ数々ノすきやんだるヲ遺シテヰルノヲ見テモ実ニ寒心ニ堪ヘン次第デアリマス。
熱海線私語 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
「だつてこゝは紳士(ムッシュ)がゐないもの」
瑪瑙盤 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
君、ちょいとその紳士(ムッシュウ)。君はいま、あたしの車を touf-touf(ぼろじどうしゃ) だといったね。ぼろだって芥箱(ごみばこ)だって大きなお世話だよ。君の自動車を持って来てごらんなさい。