“田舎紳士”の読み方と例文
読み方割合
いなかしんし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その内容空疎に多少おどおどしながらやっぱり田舎紳士いなかしんしの気取りを捨て切れないでいるのである。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
田舎紳士いなかしんしは宿場へ着いた。彼は四十三になる。四十三年貧困と戦い続けたかいあって、昨夜ようや春蚕はるご仲買なかがいで八百円を手に入れた。今彼の胸は未来の画策のために詰っている。
(新字新仮名) / 横光利一(著)