“田舎訛”のいろいろな読み方と例文
旧字:田舍訛
読み方割合
いなかなま62.5%
いなかなまり25.0%
ゐなかなまり6.3%
ゐなかなま6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
クリストフのくつの大きいこと、服の醜いこと、ほこりをよく払ってない帽子、田舎訛いなかなまりの発音、可笑おかしなお辞儀の仕方、高声のいやしさ
「あれ、真実ほんとかなし」とお延は田舎訛いなかなまりで言って、床の上に起直った。「私は夢でも見たかと思った」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
何とも了解わからぬやうな太甚はなはだしい田舎訛ゐなかなまりで、互に何事をか声高く語り合ふので、他の学生等はいづれも腹を抱へて笑はぬものは無い。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
何々食堂とか何々酒場とか云ふ、田舎訛ゐなかなまりの小女が註文された品を甲高かんだかい声で叫ぶ大衆的な店を飲み歩いて、三人は相当に酔払つてゐた。
大凶の籤 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)