“田舎娘”のいろいろな読み方と例文
旧字:田舍娘
読み方割合
いなかむすめ88.2%
いなかもの5.9%
ゐなかむすめ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
造麻呂 (信じられぬかのように)……なよたけを?……あんなふつつかな田舎娘いなかむすめを本当にもらって下さるとおっしゃるのですか?
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
幸福しやわせならぬ事おのづからそのうちにもあり、おさくといふ娘の桂次よりは六つの年少とししたにて十七ばかりになる無地の田舎娘いなかものをば、どうでも妻にもたねば納まらず
ゆく雲 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
種物屋の暖簾のれんは、昔と少しもかはらずに、黒い地に白く屋号をぬいて日に照されてゐるのを見た。氷屋の店では、赤い腰巻をした田舎娘ゐなかむすめが二三人腰をかけて、氷水をさじですくつて飲んでゐた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)