“田舎路”のいろいろな読み方と例文
旧字:田舍路
読み方割合
いなかみち88.9%
ゐなかみち11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある晩方ばんがたかれはさびしくおもいながら田舎路いなかみちあるいていますと、不思議ふしぎなことには、このまえじいさんにあったとおなじところで
どこで笛吹く (新字新仮名) / 小川未明(著)
それには弘法大師こうぼうだいし千五十年供養塔くようとうきざんであった。その下に熊笹くまざさの生い茂った吹井戸を控えて、一軒の茶見世が橋のたもとをさも田舎路いなかみちらしく見せていた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
夫人の考へでは、貧民といふのは百姓の事で、百姓の家さへ見たらどん底の生活くらしを見た事になるのだつた。自動車は狭い田舎路ゐなかみちつまつたので、二人は下におりた。