“片田舎”のいろいろな読み方と例文
旧字:片田舍
読み方割合
かたいなか97.2%
かたゐなか2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ロシアの片田舎かたいなかのムジークの鈍重で執拗しつような心持ちがわれわれ観客の心の中にしみじみとしみ込んで来るような気がしないことはない。
映画雑感(Ⅰ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
片田舎かたいなかの荒れ地へ追いやられ、ただ口先の弁巧べんこうで、ぬらりくらり身を這い上げたへつらい者が、びょうに立ち、政治を私しているのではないか。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
同一おなしみづ医者いしやうち死絶しにたえた、さればかやうな美女びぢよ片田舎かたゐなかうまれたのもくにがはり、だいがはりの前兆ぜんちやうであらうと、土地とちのものは言伝いひつたへた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)