“前兆”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ぜんちょう30.3%
しらせ21.2%
ぜんてう21.2%
しるし3.0%
ぜんちやう3.0%
ぜんちよう3.0%
まえおき3.0%
まえし3.0%
まえしらせ3.0%
まえじ3.0%
(他:2)6.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“前兆”を含む作品のジャンル比率
自然科学 > 地球科学・地学 > 地震学(児童)50.0%
歴史 > 地理・地誌・紀行 > アジア25.0%
文学 > 英米文学 > 戯曲16.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
園田さんと巡査部長とは、ギョッとしたように目を見あわせました。なにか、恐ろしい前兆ぜんちょうのような気がしたからです。
黄金豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
あのようにも怖え、興奮した京子には、後年気違いになる前兆ぜんちょうが、まだまだいくらもあった筈だ。
春:――二つの連作―― (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
全く、奥様の為には廻合まわりあわせも好くない年と見えて、何かの前兆しらせのようにいやな夢ばかり御覧なさるのでした。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「ちよいと行つて見て下さいよ。何にか恐ろしい事の前兆しらせのやうな氣がしてならないんだが——」
なにこの弦月丸げんげつまるわざはひおこその前兆ぜんてうではあるまいかと
一人坊主ひとりばうず)の前兆ぜんてうりて臆測おくそくせる乘客じやうかくは、かゝ現象げんしやうもつすゐすべき
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その男は余程の御幣ごへいかつぎとみえて、その日の新聞紙の上にくもが一ぴきとまつてゐるのを見て、気にかゝつてならないから、幸運か悪運か、どつちの前兆しるしなのか、一つ考へてみてほしいといふのだつた。
同一おなしみづ医者いしやうち死絶しにたえた、さればかやうな美女びぢよ片田舎かたゐなかうまれたのもくにがはり、だいがはりの前兆ぜんちやうであらうと、土地とちのものは言伝いひつたへた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
活火山かつかざんあらたに活動かつどう開始かいししようとするとき何等なんらかの前兆ぜんちようともな場合ばあひがある。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
そうして赤い舌を出してペロペロと舌なめずりをさっしゃったようでしたが、その笑顔の青白くて気味の悪う御座いました事というものは、思わずゾッと致しました位で……ヘイ……けれども真逆まさか、それがあのような事の起る前兆まえおきとは夢にも思い寄りませなんだ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
これはいよいよお目見得の式がはじまるという前兆まえしらせでした。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
つまりは妾が女王になるその前兆まえしらせに違いないと思い込んで、嬉しさの余りに立ち上って鏡のまわりを夢中になって躍りまわっていました。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
前兆まえじらせする夢なのか、本当ほんとに不思議な今朝けさの夢。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
また、前の年の秋頃から、時々、浅間山が噴火し、江戸の市中にうっすらと灰を降らせるようなこともあったので、旁々かたがた、何か天変の起る前兆まえぶれでもあろうかと、恟々きょうきょうたるむきも少くなかった。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
凶い前兆まへぶれのやうに、一つの小石がころがり落ちた。其處に立つてゐる人たちは、彼がその下にとゞくまで、彼を目で跟けないではゐられなかつた。