“しらせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
報知49.2%
報告8.7%
前兆7.1%
報7.1%
通知3.2%
兆3.2%
訃音2.4%
凶報1.6%
告知1.6%
報道1.6%
暗示1.6%
消息0.8%
通報0.8%
予報0.8%
凶兆0.8%
前触0.8%
合図0.8%
告示0.8%
報鈴0.8%
報鐘0.8%
案内状0.8%
白瀬0.8%
神託0.8%
諜報0.8%
讖0.8%
通信0.8%
電報0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此の報知(しらせ)を耳になさった時、御奉行様はいつになく暗い顔をなされ、それからは偉い方々と頻りに行き来をなさったようにおぼえます。
殺された天一坊 (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
その翌朝未明、太田が家にては、下女の報告(しらせ)に、夫婦が驚き『なにお園様が殺されてござるといふのか。馬鹿め、貴様はどうしてゐた』
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
「凶事がある前兆(しらせ)じゃよ、昨夜(ゆうべ)は夢見が悪かった。早速護摩(ごま)でも焚(た)かせねばお邸から縊死(くびくくり)を出してどうするものじゃ。」と令夫人(おくさま)は大きに担ぐ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
山車(だし)の出る日には、両先生は前夜より泊り込んでゐて、斥候(ものみ)を派して報(しらせ)を待つた。距離が尚遠く、大鼓の響が未だ聞えぬに、斥候は帰つて、只今山車が出ましたと報ずる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
たった一軒の漁師の家(うち)がある、しかし一軒が普通(なみ)の漁師の五軒ぶりもある家(うち)でわれら一組が山賊風でどさどさ入(はい)っていくとかねて通知(しらせ)してあったことと見え
鹿狩り (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「俺は七十になるが、まだこんな不思議なことに逢ったことはない、奇体なことじゃ、これは何かの兆(しらせ)と思われる」
不動像の行方 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
月かくす雲花散らす風は、世に免れぬ例かや、浅木様の母御俄に御国もとにて、身まかりたまひしとの訃音(しらせ)に、一度は帰りたまはではかなはぬ事となりにしぞ。
葛のうら葉 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
その翌日は、八五郎に誘われて、神楽坂(かぐらざか)へ出かけようとしている平次のところへ、岩戸町の下っ引が、思いも寄らぬ凶報(しらせ)を持って飛んで来ました。
昨朝、内部へ放ってある信ずべき密偵からの告知(しらせ)。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「沙翁(シェクスピヤ)が描(か)いた所を私(わたし)が評したのです。——安図尼(アントニイ)が羅馬(ロウマ)でオクテヴィアと結婚した時に——使のものが結婚の報道(しらせ)を持って来た時に——クレオパトラの……」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
誰か友人中に死んだ者でもあって、その暗示(しらせ)が来たのではあるまいか。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
ヂュリ さ、乳母(うば)いの。……ま、何(なん)で其樣(そのやう)な情(なさけ)ない顏(かほ)してゐやる? 悲(かな)しい消息(しらせ)であらうとも、せめて嬉(うれ)しさうに言(い)うてたも。
ヂュリ 予(わし)の骨々(ほね/″\)を其方(そなた)に與(や)っても、速(はや)う其(その)消息(しらせ)が此方(こっち)へ欲(ほ)しい。これ、どうぞ聞(き)かしてたも。なう、乳母(うば)や、乳母(うば)いなう、如何(どう)ぢゃぞいの?
こんな心懸(こころがけ)の良(よ)くない女子(おなご)の臨終(りんじゅう)の通報(しらせ)が、どうして姫(ひい)さまのお許(もと)にとどく筈(はず)がございましょう。何(なに)も彼(か)も皆(みな)私(わたくし)が悪(わる)かった為(た)めでございます。
一たんは、はっと愕(おどろ)きましたが、それが何(なに)かのお通報(しらせ)であろうと気(き)がついて心(こころ)を落(お)ちつけますと、つづいて瀑布(たき)の方向(ほうこう)に当(あた)って、耳(みみ)がつぶれるばかりの異様(いよう)の物音(ものおと)がひびきます。
鈴(すず)鳴る……あはれ、今日(けふ)もまた恐怖(おそれ)の予報(しらせ)。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
鼠色の凶兆(しらせ)はあった、それから間もなく、疾風豪雨になって、一行は、九死一生の惨(みじ)めな目に遇(あ)わされた。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
そのうちに聞こえて来る前触(しらせ)の拍子木。草履のはためき。カラリコロリという木履(ぼくり)の音につれて今日を晴れと着飾った花魁衆の道中姿、第一番に何屋の誰。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
郷に一朝事が起こり、合図(しらせ)の竹法螺がボーッと鳴ると、一切の仕事を差し置いて、集まるということになっていた。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
汝も亦、かの尊き公布(ふれ)により、他(ほか)のすべての告示(しらせ)にまさりて、こゝの秘密を下界に徇(とな)へつゝ、我にこれを明すなり。 四三—四五
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
すると八時五十五分に赤羽(あかばね)行きの汽車が発車します報鈴(しらせ)がありますから
火事があったら半鐘の音ぐらい聞えそうなもんだったが、出火の報鐘(しらせ)さえ聞かなかった。怎(ど)うして焼けたろう? 怎うしても焼けたとは思われない。
そうそう、昨日の同窓会——案内状(しらせ)が来たでしょう——はおもしろかってよ。みんながよろしくッて、ね。ほほほほ、学校を下がってからまだやっと一年しかならないのに、もう三一はお嫁だわ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「お分りのはずですが、私が、説明しましょうか。ここは、大和雪原です。西暦でいって千九百十二年、大日本帝国の白瀬(しらせ)中尉がロット海を南に進んで、この雪原に日章旗をたてたのです」
地底戦車の怪人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかし、キイヴァンの耳にささやいた蛇はこの事も囁いてきかせた、キイヴァンは笛の音に寄せてケリルの心に夢を送った、こうして漂(さす)らいの王は夢を見た、そしてその夢を神託(しらせ)と知った。
約束 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
だものだから、近頃ぢや、貴方に逢ふと直(ぢき)に涙が出て、何だか悲くばかりなるのが不思議だと思つてゐたら、果然(やつぱり)かう云ふ事になる讖(しらせ)だつたんでせう。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
土岐津(ときつ)の城主土岐頼金が伊那五郎盛常と、いつか互いに好(よし)みを通じ、花村一族の立てこもる苗木の孤城を攻めるという、そういう通信(しらせ)が来た時でさえ甚五衛門は沈着(おちつ)いていた。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
もう夢のようになりましてその骸(からだ)を抱いているうちに、着いたのが良人が討死(うちじに)の電報(しらせ)でした
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)