“報知”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しらせ86.1%
しら5.6%
ほうち2.8%
たより1.4%
はうち1.4%
1.4%
ニュウス1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「別段面白い事もないようだ。それをわざわざ報知しらせに来る君の方がよっぽど面白いぜ」と主人は巻煙草まきたばこの灰を火桶ひおけの中へはたき落す。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そうして……と思うむねを半分報知しらせてやれば母親は大悦おおよろこび、文三にはお勢という心宛こころあてが出来たことは知らぬが仏のような慈悲心から
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
成程なるほど此處こゝから大佐等たいさらすまへる海岸かいがんいへまでは三十以上いじやうとりでもなければかよはれぬこの難山なんざんを、如何いかにして目下もつか急難きふなん報知ほうちするかといぶかるのであらう。
相変らずの大酒たいしゅで家計があまりゆたかでないという事や、すべてこれらは、健三に取って耳新らしい報知たよりに違なかったが、同時に大した興味をく話題にもならなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
新聞記者しんぶんきしやとしては、國民こくみん松崎まつざき平福ひらふく郡司ぐんじの三時事じじ左氏さし東京毎日とうきやうまいにち井上氏ゐのうへし毎日電報まいにちでんぱう近藤氏こんどうし、やまとの倉光氏くらみつし日本にほん中村氏なかむらし萬朝まんてう曾我部そがべ山岡やまをか報知はうち山村氏やまむらし城南じやうなん高橋氏たかはしし
来診を報知らせる電鈴ベルがその時鳴つた、「夜遅く………」とツブヤきながら父は立つて行つた。
耕二のこと (新字旧仮名) / 中原中也(著)
ドロシイの着衣の一部が現れたという報知ニュウスを拡げて、手早く非常線を敷いたなら——斯う思ってスタンレイ街道ロウドへ駈け戻って電話のある家を探すと、半哩ほど離れたブレント森に
双面獣 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)