“たより”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
便33.0%
音信26.6%
消息11.9%
7.3%
手頼6.4%
便宜4.6%
多與里1.8%
1.4%
音便1.4%
多与里0.9%
通信0.9%
依怙0.5%
報知0.5%
依頼0.5%
手紙0.5%
書信0.5%
縁者0.5%
血縁0.5%
親戚0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その舌のれたような、便のない声を、蚊のる中に聞きながら、私がうとうとしかけました時でした。と一人がぶり起して
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
打続きて宮が音信の必ず一週に一通来ずと謂ふこと無くて、れざるに送り、送らるるにかざりしも、はやふれば十通にれり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
お前もうしますか? ああ恋人よ、殿御よ、わがよ、恋人よ! きつと毎日消息して下され。これ一時も百日なれば、一分も百日ぢや。
文章その他 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
「僕は白状するが、実を云うと、平岡君よりにならない男なんですよ。買いっていられると困るから、みんな話してしまうが」
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
!』と強く自ら答へて見た。自分は仮にも其麽事を考へる様な境遇ぢやない、両親はなく、一人ある兄も手頼にならず、又成らうともせぬ。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
お杉が照す蝋燭の淡い光を便宜に、市郎は暗い窟の奥へ七八ほど進み入ると、第一の石門が眼の前に立っていた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
何時もは獵犬のやうに勇む八五郎が、二の足も三の足もむのは、お雪と多與里姉妹の平和な生活を驚かすに忍びなかつたのです。
銭形平次捕物控:124 唖娘 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
五六日うちに来ると云った主人が、それっきり姿をみせない、使いもないしも来なかった。
追いついた夢 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
平岡からは断えず音便があった。安着の端書、向うで世帯を持った報知、それが済むと、支店勤務の模様、自己将来の希望、色々あった。手紙の来るたびに、代助は何時も丁寧な返事を出した。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もなことだ。絵とって彫物は、等身大となると手本が入要であろう。多与里小浪梅野のうち、その方望みの一人を貸しつかわす」
「では、何かネ、君は父親さんと通信を始める積りかネ」と三吉が尋ねた。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「軽はずみをしないように用心おしよ。——宅でも彼子がいると少しは依怙になるんだがね」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「どうか一つ。私もこの年になってかる子はなし、依怙にするのは貴方一人なんだから」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
相変らずの大酒で家計があまりでないという事や、すべてこれらは、健三に取って耳新らしい報知に違なかったが、同時に大した興味をく話題にもならなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
不治の病気に悩まされているという御縫さんについての報知が健三の心をげた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「まあ御前がにいてくれるのが何よりの依頼だ」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
伯母さんに手紙を出す事を私が何で忘れる事が出来ませう。有珠の姉さんにはまだ出さないでゐます。郵便銭がなかなかですのに切手を下さいまして何もありがたう御座いました。
手紙 (新字旧仮名) / 知里幸恵(著)
そういう書信が、お前のところから来て以来、どんなに妾は、お前のおいでるのを待っていたことか。……安心おし、安心して何時までもここにお居で。この姉さんが世話てあげます。
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
心安立が過ぎてお前さんをった事も有りましたが、誠に済まない事を致しました、私はもう死にますから此の事だけお知らせ申して死度いと思い、にお前さんは親類縁者は無いけれども
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
何卒私が今まで了簡違いをした事は、お前腹も立つだろうが堪忍して、元の通りあかの他人とも、又姉弟とも思って、末長くねえ、私も別に血縁がないから、塩梅の悪い時はお前と
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
身寄親戚がないと思っていゝ気に成って、私が年を取ったもんだから女狂いなんぞはじめ、今になって見放されては喰方に困るから、これだけ金をおくれ、出てきますから