“おたより”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御音信42.9%
御便14.3%
御信頼14.3%
書信14.3%
消息14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いづれ今日か明日あしたには御音信おたよりがあつて、様子が解らうから、さうしたら還つて、早く支度に掛らなければ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
銀行からは毎日のように旦那様の御帰を聞きによこす。長野からも御便おたよりが有ました。御客様は外の御連様と別所へ復廻おまわりとやらで、旦那様よりも御帰が一日二日遅れるということでした。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
此の老女をいたはつて下ださい、是れは先頃芸妓殺げいぎころしうたはれた、兼吉と云ふ私の友達の実母です、——老母おつかさん、私は、或は明日から他行たぎやうするも知れないが、少しも心置なく此の令嬢かた御信頼おたよりなさい
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「お父様やお母様の書信おたよりで聞いたのだが、いわばお前は、不具かたわ者のようにされて育てられて来たのだってねえ。……でもここへ来たからには大丈夫だよ。もうそのような固苦しいみなりなどしていなくてもよいのだよ」
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
れも皆な先生の御蔭様おかげさまなんですからねエ——其れに阿母おつかさん、兼さんから消息おたよりがありましテ、私、始終しじゆう気になりましてネ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)