“おとづれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オトヅレ
語句割合
音信62.1%
消息13.8%
訪問13.8%
来叩3.4%
音問3.4%
音容3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本気ほんき沙汰さたではない、にあるまじき呵責かしやく苦痛くつうけてる、女房にようばう音信おとづれいて、くわつつてちがつたんです。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さては五二消息おとづれをすべきたづきもなし。家も兵火ひやうくわにや亡びなん。妻も世に生きてあらじ。
心わるきまゝ下宿屋あるきと思案をさだめても二週間と訪問おとづれを絶ちがたきはあやし。
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
貫一はその何の意なりやをおもはず、又その突然の来叩おとづれをもあやしまずして、畢竟ひつきよう彼の疏音なりしはその飄然ひようぜん主義のかからざるゆゑまじはりを絶つとは言ひしかど、よしみの吾を棄つるに忍びざる故と
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
しからばこゝならんかしこならんなど家僕かぼくとはかりて尋求たづねもとめしかどさら音問おとづれをきかず、日もはやくれなんとすればむなしく家にかへりしか/\のよし母にかたりければ
内の燈火あかしは常よりあざやかあるじが晩酌の喫台ちやぶだいを照し、火鉢ひばちけたるなべの物は沸々ふつふつくんじて、はや一銚子ひとちようしへたるに、いまだ狂女の音容おとづれはあらず。お峯はなかば危みつつも幾分の安堵あんどの思をもてあそび喜ぶ風情ふぜいにて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)