“音問”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いんもん28.6%
おとず14.3%
おとずれ14.3%
おとづ14.3%
おとづれ14.3%
おんもん14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
対上杉策には、先に、滝川征伐以前に、密使をやって音問いんもんを通じ、打つべき手は打ってあったが、さらに、以後推移の実状を告げて
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
処弁さばく道の処弁さばかで済むべきわけもなければ、これも皆自然に湧きしこと、なんとも是非なしと諦めて厭々ながら十兵衛が家音問おとずれ、不慮の難をば訪い慰め
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
阿闍梨あじゃり音問おとずれの使いはおりおり送っても、宮のおいでにならぬ山荘へ彼自身は来てもかいのないこととして顔を見せない。
源氏物語:48 椎が本 (新字新仮名) / 紫式部(著)
是も皆自然に湧きし事、何とも是非なしと諦めて厭〻ながら十兵衞が家音問おとづれ、不慮の難をば訪ひ慰め、且は清吉を戒むること足らざりしを謝び、のつそり夫婦が様子を視るに十兵衞は例の無言三昧
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
しからばこゝならんかしこならんなど家僕かぼくとはかりて尋求たづねもとめしかどさら音問おとづれをきかず、日もはやくれなんとすればむなしく家にかへりしか/\のよし母にかたりければ
間もなく海石の両親が亡くなり、海石はその遺骨を奉じて蒲台の故郷へ帰ったので、二人の間の音問おんもんは絶えてしまった。
劉海石 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)