“おとず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
46.2%
音信27.7%
訪問13.8%
音訪10.8%
音問1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実家さと両親りょうしんたいへんにわたくしうえあんじてくれまして、しのびやかにわたくし仮宅かりずまいおとずれ、鎌倉かまくらかえれとすすめてくださるのでした。
さびしい生活、荒涼たる生活は再び時雄の家に音信おとずれた。子供を持てあましてやかましくしかる細君の声が耳について、不愉快な感を時雄に与えた。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
昨夜治子より手紙来たり、今日ひる過ぎひそかに訪問おとずれて永久とこしえの別れを告げんと申し送れり。永久とこしえの別れとは何ぞ。かれの心はかき乱されぬ。昨夜はほとんど眠らざりき。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
次第を話そうが、三日目のこの朝、再びお悦さんが私たちの旅宿に音訪おとずれた。またどんな事情があって昨日きのうの幹事連が押寄せないとも限らない、早く出よう。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
処弁さばく道の処弁さばかで済むべきわけもなければ、これも皆自然に湧きしこと、なんとも是非なしと諦めて厭々ながら十兵衛が家音問おとずれ、不慮の難をば訪い慰め
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)