“阿闍梨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あじゃり82.9%
あじやり14.3%
あざり2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼らは千枝太郎に礼をいって、まだたけり狂っている老僧を宙にかつぐように連れて行った。狂える老僧は法性寺の阿闍梨あじゃりであった。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
今の三一阿闍梨あじやり何某なにがし殿の三二猶子いうじにて、ことに三三篤学修行の聞えめでたく、此の国の人は三四香燭かうしよくをはこびて帰依きえしたてまつる。
阿闍梨あざりは、白地の錦のふちをとった円座わらふだの上に座をしめながら、式部の眼のさめるのをはばかるように、中音ちゅうおんで静かに法華経をしはじめた。
道祖問答 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)