道祖問答どうそもんどう
天王寺の別当、道命阿闍梨は、ひとりそっと床をぬけ出すと、経机の前へにじりよって、その上に乗っている法華経八の巻を灯の下に繰りひろげた。 切り燈台の火は、花のような丁字をむすびながら、明く螺鈿の経机を照らしている。耳にはいるのは几帳の向うに横 …
作品に特徴的な語句
種々しょうしょう しゅう しも いで あかる 凡百ぼんびゃく あめ うけたま 円座わらふだ 一所ひとところ まなこ げん まき あかり 今日きょう みだり ほう かみ 三業さんごう 道命どうみょう かたち 洞院とういん ひとみ 矛盾むじゅん 男女なんにょ 狐狸こり すす ほのお 満更まんざら まか 水干すいかん 気高けだか 比丘びく 業苦ごうく 業畜ごうちく 見参げんざん ねずみ 黄髪こうはつ 験者げんざ 退 うずくま 諸々もろもろ 読誦どくじゅ 読経どきょう ことば 稍後ややあと 褊袗へんさん 螺鈿らでん ほたる 苦々にがにが 聴聞ちょうもん おきな はばか ふち 経机きょうづくえ 仔細しさい 変化へんげ 堕獄だごく くちびる 味得みとく 向後こうご 功徳くどく 別当べっとう 几帳きちょう 女人にょにん 仏性ぶっしょう 五戒ごかい 中音ちゅうおん 下賤げせん した 万善ばんぜん 丁字ちょうじ 一語ひとこと 一眄いちべん 御身おんみ 朦朧もうろう 曹司ぞうし 春宵しゅんしょう 手頸てくび ものう こころ ことごと 恵心えしん 果報かほう 御房ごぼう 影顕えいげん 弟子でし おの むし 容子ようす 娑婆しゃば 好女こうじょ