“一語”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとこと64.5%
いちご29.0%
ことば3.2%
ひとつ3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あんまひどすぎる」と一語ひとことわずかにもらし得たばかり。妻は涙の泉もかれたかだ自分の顔を見て血の気のないくちびるをわなわなとふるわしている。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
法学士の安田は、はじめからしまいまで一語いちごも言わずに、下田の子供らのうしろにたって、じっと不思議な死体をつめていた。
誰が何故彼を殺したか (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
今日の私どもには、なんでもない平凡な言葉としか聞こえませんが、さすがに舎利弗には、この「因縁」という一語ことばが、さながら空谷くうこく跫音あしおとのごとくに、心の耳に響いたのでした。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
平田さんとかいう人を送り出しにおいでの時も、私しゃ覗いていたんだ。もう今日ッきり来られないのだから、お前さんの優しい言葉の一語ひとつも……。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)