“ひとこと”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒトコト
語句割合
一言89.6%
一語7.2%
一事2.4%
一詞0.4%
人言0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そればかりか、昨日病院で起った不幸なちがいについても、ついに一言ひとことも口をく様子を見せなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
出世をたかぶらない、下のものにも気の軽そうな気質は、一言ひとこと二言ふたことの言葉のなかにもほのめいて見られる。
大橋須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「御経をうけたまわり申した嬉しさに、せめて一語ひとことなりとも御礼申そうとて、まかいでたのでござる。」
道祖問答 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
というのは、柱にもたれての御独語おひとりごとでした。浮気な歓楽が奥様への置土産は、たったこの一語ひとことです。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その一事ひとことをもってすべての推測を下すのではないが、憎くはないがこの女一人のためには、何もかも失ってもと思い込むほどの熱情は、なかったのであろう。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
ただその一事ひとことがあるばかりで僕は学校の門をくぐりました。
一房の葡萄 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
まことに唯一詞ひとこと
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
(ああ)と応じた前川の言葉に、人言ひとことを真似る鳥のように、美和子も、
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)