“あること”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
有事33.3%
一事33.3%
在事33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つかはしたる喜八とやらんとられたるや又外に有事あることなるかと不審ふしんに思ひよくけば其人そのひとは全く彼の八に相違さうゐなく火付盜賊におちいり近々きん/\火罪ひあぶりとの事なりしかば田子たこ伊兵衞いへゑ思ふはとがなき者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わくものなれば今なくとも出來る時節じせつ有事あることゆゑもし其樣な事にて御心配しんぱいなさるは御無用なり縱令たとへ御貯おたくはへの路金ろぎんつきたりとも御病氣御全快ごぜんくわい迄は御心しづかに御逗留とうりう成るべし其間は何によらず御入用有ばおほせられよ又少々の金子なれば隨分ずゐぶん用立ようだて申べし必ず然樣な事に御遠慮ごゑんりよあるべからずと深切しんせつなる亭主の言葉にお花はなみだ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おなのぞみのためにぬるに一事あることをば多分たぶん敢行してのくることが出來でけう。
尋ねさがせども是ぞと思ふ手掛りもなく斯て在事あること二百日餘りに成しかば最早もはや大坂にては有まじ京都に行て尋ね見んと其夜伏見のぼりの船に乘て翌朝伏見に着せしが此處も繁華はんくわの土地なればとて三日ほど逗留とうりうして尋ぬれ共夫ぞと思ふ人もなく然らば京都へのぼらんと此處を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)