“用立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ようだ55.6%
ようだて11.1%
ようたつ11.1%
ようたて11.1%
ようだつ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すこしくらいなら、わたしが、ご用立ようだてをしましょう。そのかわり、いつでもこの時計とけいは、あなたにおかえしいたします。
般若の面 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わくものなれば今なくとも出來る時節じせつ有事あることゆゑもし其樣な事にて御心配しんぱいなさるは御無用なり縱令たとへ御貯おたくはへの路金ろぎんつきたりとも御病氣御全快ごぜんくわい迄は御心しづかに御逗留とうりう成るべし其間は何によらず御入用有ばおほせられよ又少々の金子なれば隨分ずゐぶん用立ようだて申べし必ず然樣な事に御遠慮ごゑんりよあるべからずと深切しんせつなる亭主の言葉にお花はなみだ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見るにつけたれあつて用立ようたつものなきによりしやう三郎日頃ひごろ懇意こんいなる加賀屋長兵衞方かがやちやうべゑかたゆきみぎ概略あらましはなしければ長兵衞は氣のどくに思ひ材木屋ざいもくや仲間なかまうち山形屋やまがたや箱根屋はこねや加賀屋かがや其外十人の者をたのみて無盡むじん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
訴へる時には我々われ/\かく仲間なかましうへ二十兩出させたうへ又々番所ばんしよへ引出しては何分どくにて我等われら濟難すみがたきによりまづ内々ない/\詮鑿せんさくいたされよとは云ものゝ明日あしたはらひにこまらるべければ我等われら二百りやう用立ようたてんによりそれにて此節季このせつきすまさるべしもつとも此金は利分りぶんに及ばず御都合ごつがふ宜敷よろしきをり返濟へんさいなさるべしと金子二百兩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ふきつゝはなしかくれば長庵はわざと目をぬぐひ涙に聲をくもらせてひんの病は是非もなし世の成行なりゆき斷念あきらめよ我とてはたくはへ金は有ざれども融通ゆうづうさへ成事なら用立ようだつ遣度やりたしと手紙を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)