“我等”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
われら71.4%
わがら7.1%
おれたち3.6%
おれら3.6%
わしども3.6%
わしら3.6%
わつち3.6%
われ/\3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにとなく薄淋うすさびしくなつたなみおもながめながら、むねかゞみくと、今度こんど航海かうかいはじめから、不運ふうんかみ我等われら跟尾つきまとつてつたやうだ。
妹の順礼 我等わがらは他国のものやほどに教へてくれいのう。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
斯様打解けて仕舞ふた上は互に不妙まづいことも無く、上人様の思召にも叶ひ我等おれたちの一分も皆立つといふもの、嗚呼何にせよ好い心持、十兵衞きさまも過してくれ、我も充分今日こそ酔はう
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
何にも知らないからし、老婆ばばあも、我等おれらと一所に働いた奴だ。人に悪事は饒舌しゃべるまい。惜くも無し、心配も無いが、高田の業突張ごうつくばり、大層怒ってな。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
我等わしども二人が実に其方そちらに合はせる顔も無いやうな仕義でな、然し雪をも可愛想と思つてつてくれ、こんな身に成つても其方そちらへの義理ばかり思つて情ない事を言ひ出しをる
うつせみ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
其処そこけては我等わしらふなぢや。案山子かゝしみのさばいてらうとするなら、ぴち/\ねる、見事みごとおよぐぞ。老爺ぢい広言くわうげんくではねえ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
御聞なされたのだらう四里八町どころ此堤このどてわづか二里半しかありません今から急いでゆかば必らずあかりのつく時分にはこう宿じゆくへ參りやす我等わつちどもはほんの酒代さかてだけにて何にもかまはず二里半三百文でゆきませう其代り少しもたてずに急ぐから何卒どうぞ御乘おのりなすつて下せい三百文ならあと彼是かれこれ酒代さかてなどは御誣頼おねだり申しは致しやせんと駕籠舁かごかきどもは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いや、よしんばそれ眞個ほんたう難破信號なんぱしんがうであつたにしろ、此樣こんな平穩おだやか海上かいじやう難破なんぱするやうなふねまつた我等われ/\海員かいゐん仲間以外なかまはづれです、なに面倒めんだう救助きうじよおもむ義務ぎむいのです。