我等おれたち)” の例文
斯様打解けて仕舞ふた上は互に不妙まづいことも無く、上人様の思召にも叶ひ我等おれたちの一分も皆立つといふもの、嗚呼何にせよ好い心持、十兵衞きさまも過してくれ、我も充分今日こそ酔はう
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
済みませんが私もきんも仙も六も、あんまり親方の腹が大きすぎて其程でもないものを買ひ込み過ぎて居るでは無いか、念入りばかりで気に入るなら我等おれたちも是から羽目板にも仕上げ鉋
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
天晴十兵衞汝が能く仕出来しさへすりや其で好のぢや、唯〻塔さへ能くできれば其に越した嬉しいことは無い、苟且かりそめにも百年千年末世に残つて云はゞ我等おれたちの弟子筋の奴等が眼にも入るものに
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)