“彼是”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かれこれ86.3%
かれこ5.5%
あれこれ4.1%
ひし2.7%
なにくれ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の乗つてゐたAが、横須賀へ入港してから、三日目の午後、彼是かれこれ三時頃でしたらう。勢よく例の上陸員整列の喇叭らつぱが鳴つたのです。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
すると、此処から村までは彼是かれこれ四五丁程もある土手下で、花や野菜物せんざいものかついで来たり、肥桶こいおけなぞをおろして百姓衆の休所やすみどこ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
彼是あれこれと恩にきなければならない事は、その為めに僅かな時間を得ても、何の役にも立たない程、彼女には、うるさく、不快であつた。
惑ひ (新字旧仮名) / 伊藤野枝(著)
ところがその労力がけっして同種類のものじゃないから、同じ金で代表さして、彼是ひし相通ずると、大変な間違になる。例えば僕がここで一万トンの石炭を掘ったとするぜ。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
番頭傳兵衞でんべゑいへる者あづか支配しはいなし居たるが此處に吉之助をつかはして諸藝しよげいの師をえらみ金銀にかゝはらずならはするに日々生花いけばなちや其外そのほか遊藝いうげい彼是なにくれと是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)