“彼是”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
かれこれ87.1%
あれこれ4.8%
かれこ4.8%
ひし3.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“彼是”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸11.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.1%
歴史 > 伝記 > 個人伝記0.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
僕は屈辱を受けた時、なぜか急には不快にはならぬ。が、彼是かれこれ一時間ほどすると、だんだん不快になるのを常としてゐる。
僕は (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
彼是かれこれを思合せて考へると——確かに先輩は人の知らない覚期かくごを懐にして、の飯山へ来たらしいのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
私も年は取るし、彼是あれこれと考えると蝋燭のしんのたつ様で、しまいにゃア桂庵婆けいあんばゞあ追遣おいつかわれるように成るだろうと大抵てえ/\心配さ
それでも、二時間も歩いてるうちには、氣の紛れる話もあつて、お八重に別れてスタスタと家路に歸るお定の眼にはに、もう涙が滲んでゐず、胸の中では、東京に着いてから手紙を寄越すべき人をを彼是あれこれと數へてゐた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
風呂敷を解いて小さい徳利を取出とりいだして、くちの堅いのを抜きまして、首を横にしてタラ/\/\と彼是かれこれ茶椀に半分程入れて、
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
すると、此処から村までは彼是かれこれ四五丁程もある土手下で、花や野菜物せんざいものかついで来たり、肥桶こいおけなぞをおろして百姓衆の休所やすみどこで、
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
但し「奉教人の死」は本邦西教徒の逸事であつたが、「きりしとほろ上人伝しやうにんでん」は古来あまねく欧洲天主教国に流布るふした聖人行状記の一種であるから、予の「れげんだ・おうれあ」の紹介も、彼是ひし相俟あひまつて始めて全豹ぜんぺう彷彿はうふつする事が出来るかも知れない。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
金はある部分から見ると、労力の記号だろう。ところがその労力がけっして同種類のものじゃないから、同じ金で代表さして、彼是ひし相通ずると、大変な間違になる。例えば僕がここで一万トンの石炭を掘ったとするぜ。その労力は器械的の労力に過ぎないんだから、これを金に代えたにしたところが、その金は同種類の器械的の労力と交換する資格があるだけじゃないか。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)