“噸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
トン85.9%
とん14.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「地下鉄会社が買入れた独逸ドイツ製の穴掘り機械だ。地底の機関車というやつだ。三トンもある重い機械が綺麗きれいになくなってしまったんだ」
地中魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「昨日ノ朝、妙ナ船ニ会イマシタ、三本帆檣マストノ二千トンバカリノ奴デス。船内ニハ誰モ居ナイ様子デ……何処どこ彼処かしこモ血ダラケデシタ」
流血船西へ行く (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
当地では石炭の出入しゆつにふに桟橋費一とんにつき三十五銭取られる如き費用を要するのをかれおいては一切省略しようとするのださうである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
「これですか? これは驢馬の脳髄ですよ。ええ、一度乾燥させてから、ざつと粉末にしただけのものです。時価は一とん二三銭ですがね。」
河童 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)