“とん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:トン
語句割合
頓36.6%
飛24.2%
尖13.0%
噸6.8%
丁6.2%
弴5.6%
屯1.2%
敦1.2%
恰0.6%
陶0.6%
団0.6%
墩0.6%
止0.6%
漸0.6%
豚0.6%
貪0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
爾(そ)うするとその時の閣老役人達がいろ/\評議をしたと見え、長々と返辞(へんじ)を遣(やっ)たその返辞の中に、開鎖論と云うことを頓(とん)と云わない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
烟突の破間(やれま)からは、北海の青空が見えた。空には真白な雲が飛(とん)でいた。私は青田の中に突き立った黒い、太い二本の烟突を見守っていた。
暗い空 (新字新仮名) / 小川未明(著)
雪江さんは屹度(きっと)斯ういう。これが伯父さんの先生でも有ろうものなら、口を尖(とん)がらかして、「もッと手廻(てまわし)して早うせにゃ不好(いかん)!」
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「これですか? これは驢馬の脳髄ですよ。ええ、一度乾燥させてから、ざつと粉末にしただけのものです。時価は一噸(とん)二三銭ですがね。」
河童 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
真顔作れる母は火鉢(ひばち)の縁(ふち)に丁(とん)と煙管(きせる)を撃(はた)けば、他行持(よそゆきもち)の暫(しばら)く乾(から)されて弛(ゆる)みし雁首(がんくび)はほつくり脱けて灰の中に舞込みぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
単に現代の作家諸氏を見ても、泉鏡花氏、正宗白鳥氏、里見弴(とん)氏、久米正雄氏、佐藤春夫氏、宇野浩二氏、菊池寛氏等を数へられるであらう。
よって瑛(えい)を逮捕し、都督宗忠(そうちゅう)をして兵三万を率(ひき)い、及び燕王府の護衛の精鋭を忠の麾下(きか)に隷(れい)し、開平(かいへい)に屯(とん)して、名を辺に備うるに藉(か)り、都督の耿瓛(こうけん)に命じて兵を山海関(さんかいかん)に練り
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
嗟哉(ああ)、士風なほ薄夫(はくふ)をして敦(とん)ならしむ
然るに学者は世界の知識を独り背負(しよ)つて立つたやうな気になつて、恰(とん)と巡査が人民に説諭すると同じ口吻(くちぶり)を以て無学者に臨んでゐる。此位暴慢無礼な沙汰はない。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
乳も碌に飲まない中に母犬(おふくろ)には別れ、宿なしの親なしで随分苦労もしたが、今の旦那には勿躰ないほどお世話になつて、恰(とん)と応挙の描いた狗児(ちんころ)のやうだと仰しやつて大変可愛がられたもんだ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
陶(とん)のあたりでこれもなく
駱駝の瘤にまたがつて (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
庭に出て陶(とん)に坐りて
駱駝の瘤にまたがつて (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
母親は畳んでいた重い四布(よの)蒲団(とん)をそこへ積みあげると、こッちを振り顧(かえ)って、以前より一層肉のついたお庄の顔を眺めた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
皮つきの白樺(しらかば)の丸太で作った椅子に掛けているのであったが、蜂は彼女の肩をかすめて、支那焼の墩(とん)の上に据(す)えられた芍薬(しゃくやく)の鉢(はち)の周りを二三度旋回して、ぶうんと呻(うな)りながら
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
然し、それは取立に骨が折れるので御座いましてね、ああして止(とん)と遊んでお在(いで)も同様で、飜訳(ほんやく)か何か少(すこし)ばかり為さる御様子なのですから、今のところではどうにも手の着けやうが無いので御座いますわ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
引出したりと色(いろ)蒼(あを)ざめて我家へ歸來り女房のお富に向ひ突然(いきなり)と證據人に立(たて)て呉(くれ)と道十郎の後家のお光に言れ何と云紛(まぎ)らしても漸(とん)と聞入れず漸々(やう/\)と迯(にげ)歸りては來れ共お光が駈込(かけこみ)願ひにても及ぶ時は必ず我が名を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
道路から浜におちたときの怪我(けが)だとわかったし、キッチンの家では豚(ぶた)が三匹も豚(とん)コレラで死んでしまい、お母さんが寝こんだ、などと話はつきなかった。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
仏教では、自分の内部、および外界に在る三毒(貪(とん)・瞋(しん)・痴(ち))が、これらの不平、不安、失望、恨み等……の悩みを惹き起すことを見破っております。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)