“返辞”のいろいろな読み方と例文
旧字:返辭
読み方割合
へんじ66.7%
いらえ19.4%
いら8.3%
うけこた2.8%
こたえ2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うするとその時の閣老役人達がいろ/\評議をしたと見え、長々と返辞へんじやったその返辞の中に、開鎖論と云うことをとんと云わない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
そこもとが思わず返辞いらえたので、敵は館のこの中に、吾らのいることを知り申した。そのため敵は用心して、近寄って来るに相違ない
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「は」と返辞いらえて老僕は、襖を立てて立ち去ったが、人品骨柄いとも凛々しい、浪人姿の武士を一人案内しつつ帰って来た。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ラシイヌは鷹揚に返辞うけこたえる。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
という返辞こたえに、わッ! ときもつぶした長庵が逃げ出そうとすると
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)