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返辞
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いらえ
ふりがな文庫
“
返辞
(
いらえ
)” の例文
旧字:
返辭
そこもとが思わず
返辞
(
いらえ
)
たので、敵は館のこの中に、吾らのいることを知り申した。そのため敵は用心して、近寄って来るに相違ない
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
返辞
(
いらえ
)
はせずに後に従い、しょんぼりと歩く織江の姿が、その裾の辺に帯の辺に、縺れて燃えている鬼火に
幽
(
かす
)
かに——幽霊かのように幽かに見えた。
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
白縮緬
(
しろちりめん
)
で覆面をした十人の武士はこう訊かれても、しばらくは
返辞
(
いらえ
)
さえしなかった。無言で紋十郎を見詰めている。それがきわめて不遜の態度で嘲笑ってでもいるようである。
紅白縮緬組
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「は」と
返辞
(
いらえ
)
て市之丞は、御嶽冠者にまず一礼し、それからつと立ち上がったが、
疲労
(
つか
)
れた体には歩くことさえ出来ず、
蹣跚
(
まんさん
)
として倒れようとするのを素早く走って支えた姫
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
応と
返辞
(
いらえ
)
る声あって、五人の
屈竟
(
くっきょう
)
の若者が、千寿と朱丸との側へ走った。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
と
返辞
(
いらえ
)
る声がしたが、
忽
(
たちま
)
ち一個の壮漢が、
颯
(
さっ
)
と舞台へ躍り出た。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
扉をあけろと命じても、番人は
返辞
(
いらえ
)
さえしようとしない。
生死卍巴
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
源太夫は
返辞
(
いらえ
)
をしなかった。
大捕物仙人壺
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“返辞”の意味
《名詞》
答えること。また、その言葉や内容。返事。
(出典:Wiktionary)
返
常用漢字
小3
部首:⾡
7画
辞
常用漢字
小4
部首:⾟
13画
“返”で始まる語句
返
返事
返答
返報
返辭
返討
返詞
返咲
返翰
返却