“返詞”の読み方と例文
読み方割合
へんじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
拾ひしものあらば隱さず申し出よと言渡しけるに若者のうちに一人發規はき返詞へんじをせざる者ありしがやゝあつて此者申すは先刻掃除を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
帰ってからその文句の廉々かどかどそらんずるにつけて罪恐ろしく、よせばよかったと思っても見、首尾よく行けばいゝとも思って見、思い思って五日と経ったが返詞へんじが無い
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
いつとなく出来た仲だとやら、そのうえまっつあんよりはさばけてゐるやうでも、あの生真面目きまじめさ加減では覚束おぼつかない、どうやら常談じょうだんらしくもないお前の返詞へんじがおれの腹に落ち兼ねる
そめちがへ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)