“覚束”のいろいろな読み方と例文
旧字:覺束
読み方割合
おぼつか99.4%
いぶせし0.3%
おぼつ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先達せんだって、佐渡殿も云われた通り、この病体では、とても御奉公は覚束おぼつかないようじゃ。ついては、身共もいっそ隠居しようかと思う。」
忠義 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
……されば、逐々ありありて戻り来しか。来る年も来る年も待ちったが、冥土の便宜びんぎ覚束いぶせしないか、いっこう、すがたをお見されぬ。今もいま、ばば刀自とじ愚痴かごというていた。……ああ、ようまあ戻り来しぞ。
生霊 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「そこまでその方が申すなら、見せても遣わそう。したが、この独創天心の流儀は、そのように焦心、狂躁いたすようでは、なかなか悟入することは覚束おぼつかないぞ——」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)