“覚束無”のいろいろな読み方と例文
旧字:覺束無
読み方割合
おぼつかな80.0%
おぼつかね20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
足の踏所ふみど覚束無おぼつかなげに酔ひて、帽は落ちなんばかりに打傾うちかたむき、ハンカチイフにつつみたる折を左にげて、山車だし人形のやうに揺々ゆらゆらと立てるは貫一なり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
あらゆる諸大名の箭の的となり鉄砲の的となるべく、行末の安泰覚束無おぼつかなきことにござる、と説いた。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
行先ゆきさきの認めのい松公を慕って居ても末始終お前の身の上が覚束無おぼつかねえよ、縁有って一度でも二度でも苦労をした間柄だから、少しの金で松公の手が切れる事なら
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)