“捌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さば89.0%
6.4%
さばき2.1%
0.7%
サバ0.7%
0.4%
はけ0.4%
はち0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むこの勘五郎に任せましたが、金箱はしかと押えて、五十文百文の出入りも、自分の手を経なければ、勝手にさばきはさせなかったのです。
これは空気抜けの穴でもあったし、また室内を水で洗浄するとき、その水のぐちでもあった。この穴に手首を入れてみると、楽に入った。
鍵から抜け出した女 (新字新仮名) / 海野十三(著)
今茲に喋々てふ/\する事殊に無益むえきべんたれど前にもすでのべたるが如く此小西屋の裁判は忠相ぬし最初さいしよさばきにして是より漸次しだいに其名を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
河原の中にも流れとは別な清水が湧いていて、そこを掘りいて小さいながれをわたくしは毎日作って遊んだものである。
庭をつくる人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
彼らは、杖を地に置き、カヅラを解いた。カヅラは此時、唯真白な布に過ぎなかつた。其を、長さの限り振りサバいて、一様に塚に向けて振つた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
相手をどうなしていいかの点になると、全く方角が立たなかった。すると小林の態度はなお感慨を帯びて来た。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
此処は花売や野菜物せんざいものを売る者が来て休む処で、なんでもポカ/\はけるが、おいお前留守居をしながら商売あきねえして居てくれゝば己も安心して家をお前に預けてあけるが、何も盗まれる物はねえが
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)