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捌
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さばき
ふりがな文庫
“
捌
(
さばき
)” の例文
今茲に
喋々
(
てふ/\
)
する事殊に
無益
(
むえき
)
の
辯
(
べん
)
に
似
(
に
)
たれど前にも
已
(
すで
)
に
述
(
のべ
)
たるが如く此小西屋の裁判は忠相ぬし
最初
(
さいしよ
)
の
捌
(
さばき
)
にして是より
漸次
(
しだい
)
に其名を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
根岸肥前守
(
ねぎしひぜんのかみ
)
などいうは
何
(
いず
)
れも御名奉行と云われた方で、申し続きましたお筆のお
捌
(
さばき
)
は依田
豊州
(
ほうしゅう
)
公から曲淵甲州公へ
御引続
(
おんひきつぎ
)
になりました一件で
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
取巻きの
芸妓
(
げいしゃ
)
たち、三人五人の手前もある。やけに土砂を振掛けても、
突張
(
つッぱり
)
返った洋服の亡者
一個
(
ひとり
)
、
掌
(
てのひら
)
に
引丸
(
ひんまろ
)
げて、
捌
(
さばき
)
を附けなけりゃ立ちますまい。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
此
公事
(
くじ
)
は漢の
棠陰比事
(
とういんひじ
)
にも見えず、倭の板倉殿の
捌
(
さばき
)
にも聞えず。
爰
(
ここ
)
に我ひとつの発明あり。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
然
(
さ
)
ればな……いや
口
(
くち
)
の
減
(
へ
)
らぬ
老爺
(
ぢゞい
)
、
身勝手
(
みがつて
)
を
言
(
い
)
ふが、
一理
(
いちり
)
ある。——
処
(
ところ
)
でな、あの
晩
(
ばん
)
四
(
よ
)
つ
手網
(
であみ
)
の
番
(
ばん
)
をしたが
悪縁
(
あくえん
)
ぢや、
御身
(
おみ
)
が
言
(
い
)
ふ
通
(
とほ
)
り
色恋
(
いろこひ
)
の
捌
(
さばき
)
を
頼
(
たの
)
まれた
事
(
こと
)
と
思
(
おも
)
へ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
其方儀
重
(
おも
)
き
役儀
(
やくぎ
)
を
勤
(
つとめ
)
ながら
賄賂
(
まいない
)
を
取
(
とり
)
邪
(
よこしま
)
の
捌
(
さばき
)
をなし
不吟味
(
ふぎんみ
)
の上傳吉を無體に
拷問
(
がうもん
)
に掛無實の罪に
陷
(
おと
)
し役儀を
失
(
うしな
)
ふ
條
(
でう
)
不屆に付
繩附
(
なはつき
)
の
儘
(
まゝ
)
主人遠江守へ下さる
間
(
あひだ
)
家法
(
かはふ
)
に行ひ候
樣
(
やう
)
留守居へ申渡す
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
……けんども、やきもきと
精出
(
せいだ
)
いて
人
(
ひと
)
の
色恋
(
いろこひ
)
で
気
(
き
)
を
揉
(
も
)
むのが、
主
(
ぬし
)
たち
道徳
(
だうとく
)
の
役
(
やく
)
だんべい、
押死
(
おつち
)
んだ
魂
(
たましひ
)
さ
導
(
みちび
)
くも
勤
(
つとめ
)
なら、
持余
(
もてあま
)
した
色恋
(
いろこひ
)
の
捌
(
さばき
)
を
着
(
つ
)
けるも
法
(
ほふ
)
ではねえだか、の、
御坊
(
ごばう
)
。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
睨み
隨分
(
ずゐぶん
)
縛
(
しばら
)
つしやい私は
痩
(
やせ
)
ても
枯
(
かれ
)
ても三石八斗八升の御
田地
(
でんぢ
)
持
(
もち
)
水呑村の三五郎と云殿樣の御百姓で御座ります
憚
(
はゞか
)
りながら
然樣
(
さやう
)
云
(
いふ
)
後
(
うしろ
)
ぐらい
片贔屓
(
かたひいき
)
な御
捌
(
さばき
)
は見た事が御座らぬと云うにぞ理左衞門堪へ兼イヤ
渠
(
かれ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そこへ、はらはらとかかる
白絽
(
しろろ
)
の
袂
(
たもと
)
に、魂を結びつけられたか、と思うと、
筋骨
(
すじぼね
)
のこんがらかって、
捌
(
さばき
)
のつかないほど、
揉
(
も
)
み立てられた
身体
(
からだ
)
が、自然に
歩行
(
ある
)
く。……足はどこを踏んだか覚えなし。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
捌
漢検準1級
部首:⼿
10画
“捌”を含む語句
売捌
裾捌
手捌
取捌
捌口
裙捌
褄捌
太刀捌
売捌所
捌髪
撥捌
蹴出捌
売捌場
賣捌方
解捌
売捌人
膚捌
羽捌
絲捌
糸捌
...