“捌髪”の読み方と例文
読み方割合
さばきがみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小箱を包んだのを乳の下鳩尾みずおちへ首からつるした、頬へ乱れた捌髪さばきがみが、その白色を蛇のように這ったのが、あるくにつれて、ぬらぬら動くのが蝋燭の灯の揺れるのに映ると思うと
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
歩手前あしてまえの店のは、白張しらはり暖簾のれんのような汚れた天蓋てんがいから、捌髪さばきがみの垂れ下った中に、藍色の片頬かたほに、薄目を開けて、片目で、置据えの囃子屋台をのぞくように見ていたし、先隣さきどなりなのは
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)