“売捌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うりさば53.3%
うりさばき46.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼らはまた己れが思想の伴侶たるべき机上の文房具に対しても何らの興味も愛好心もなく、卑俗の商人が売捌うりさばく非美術的の意匠を以て、更に意とする処がない。
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
蝋の売捌うりさばきにいたるまでの商売上の駈引かけひき、その他、日々の一家の経営にかけては、人にうしろ指をさされたことがなく、それに、すでにその頃には、子供が二人も出来ていたので
次郎物語:01 第一部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
私が引取りを入れて引取ったのじゃ、中にはえらい金目の縫模様ぬいもようや紋付もあるか知れんから、何様どのようにも売捌うりさばきが付いたら、多分の金を持って
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
製造法や売捌うりさばきのことや損益のことなどについて暫く本家の主人と話して、平三と平七とは帰つた。磯二は若い者等と尚ほ浜に残つて話して居た。
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)