“御坊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごぼう39.3%
ごばう28.6%
おんぼう14.3%
おんぼ7.1%
おぼう3.6%
こばう3.6%
ごぼ3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御坊ごぼう。いかに狂えばとて、女人にょにんをとらえてなんの狼藉……」と、千枝太郎は叱るように言った。「静まられい、ここ放されい」
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ロミオ 御坊ごばうか、消息たよりなんとぢゃ? 殿との宣告いひわたしなんとあったぞ? まだらぬ何樣どのやう不幸ふしあはせが、わし知合しりあひにならうといふのぢゃ?
食人肉人種の子孫 さてその死骸をおおうて行ったところの片布きれその他の物は御坊おんぼうが貰います。その御坊おんぼうは俗人であってその仕事を僧侶が手伝うのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
後世シュクとか、御坊おんぼとか云われた人達の中にも、やはり長吏はあったけれども、死牛馬を扱わなかったものは、後世いわゆるエタとはならなかったのである。
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
御坊おぼうさんに、おむすびなんか、差上げて、失礼だとおっしゃるの。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
御坊こばう、暫らく邪魔をするぜ。錢形の親分だ」
男やもめとクジナの花は盛り過ぎれば御坊ごぼとなる