“ごばう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
牛蒡65.2%
御坊34.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きよらかなるくちつめたきつちあらふをて、やまいもうなぎになる、牛蒡ごばうくて石清水いはしみづそゝがば、あはれ白魚しらうをくわしやせんと、そゞろむねきしが。
城の石垣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
人参と大根とは其葉の形で都会生れのわたしにも容易にそれと見分けられます。牛蒡ごばうの葉はふきのやうにひろがり、白菜はいかにも軟かさうに真白な葉裏の茎を日に曝してゐます。
畦道 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
「あれは何事言ふぞ」と云へば、声引きつくろひて、「ほとけの御弟子に候へば、仏の撤上物給おろしたべと申すを、此御坊ごばうたちの惜み給ふ」と云ふ。花やかにみやびかなり。
濫僧考補遺 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
わかいものをそゝのかして、徒労力むだぼねらせると何故あぜふのぢや。御坊ごばう飛騨山ひだやま菊松きくまつが、烏帽子えばうしかぶつて、向顱巻むかふはちまき手伝てつだつて、見事みごと仕上しあげさせたらなんとする。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)