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御坊
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ごばう
ふりがな文庫
“
御坊
(
ごばう
)” の例文
ロミオ
師
(
し
)
の
御坊
(
ごばう
)
か、
消息
(
たより
)
は
何
(
なん
)
とぢゃ?
殿
(
との
)
の
宣告
(
いひわたし
)
は
何
(
なん
)
とあったぞ? まだ
知
(
し
)
らぬ
何樣
(
どのやう
)
な
不幸
(
ふしあはせ
)
が、
予
(
わし
)
と
知合
(
しりあひ
)
にならうといふのぢゃ?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
(
衝
(
つ
)
と起つ。)
御坊
(
ごばう
)
、なぞこの世の中にはまことなき
奴儕
(
やつばら
)
がはびこつて、正しきものが
虐
(
しひた
)
げられるのでござらうな。
佐々木高綱
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「あれは何事言ふぞ」と云へば、声引きつくろひて、「
仏
(
ほとけ
)
の御弟子に候へば、仏の
撤上物給
(
おろした
)
べと申すを、此
御坊
(
ごばう
)
たちの惜み給ふ」と云ふ。花やかに
優
(
みや
)
びかなり。
濫僧考補遺
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
少
(
わか
)
いものを
唆
(
そゝの
)
かして、
徒労力
(
むだぼね
)
を
折
(
を
)
らせると
何故
(
あぜ
)
で
言
(
い
)
ふのぢや。
御坊
(
ごばう
)
、
飛騨山
(
ひだやま
)
の
菊松
(
きくまつ
)
が、
烏帽子
(
えばうし
)
を
冠
(
かぶ
)
つて、
向顱巻
(
むかふはちまき
)
を
為
(
し
)
て
手伝
(
てつだ
)
つて、
見事
(
みごと
)
に
仕上
(
しあ
)
げさせたら
何
(
なん
)
とする。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
七兵衛も此法師とおなじとしごろにて、しかも念仏の
信者
(
しんじや
)
なれば打うなづき、
御坊
(
ごばう
)
のたのみとあればいかで
固辞
(
いなみ
)
申さん、火ともすころに
来
(
く
)
べし、
何方
(
いづく
)
にもあれ
隠
(
かく
)
れゐて見とゞけ申さん。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
その後は
何処
(
いづく
)
へ行き居つたか、——おお、この枯木の梢の上に、たつた一人登つてゐるのは、
紛
(
まぎ
)
れもない法師ぢや。
御坊
(
ごばう
)
。御坊。……返事をせぬのも不思議はない。
何時
(
いつ
)
か息が絶えてゐるわ。
往生絵巻
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
其れから
御坊
(
ごばう
)
は昔願泉寺と云ふ
真言宗
(
しんごんしう
)
の
御寺
(
おてら
)
の廃地であつたのを、此の岡崎は祖師
親鸞上人
(
しんらんしやうにん
)
が越後へ
流罪
(
るざい
)
と
定
(
きま
)
つた時、
少時
(
しばらく
)
此地
(
こヽ
)
に
草庵
(
さうあん
)
を構へ、此の岡崎から
発足
(
はつそく
)
せられた旧蹟だと云ふ
縁故
(
ゆかり
)
から
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
おゝ、
御坊
(
ごばう
)
、をしへて
下
(
くだ
)
され、
此
(
この
)
肉體
(
にくたい
)
の
何
(
ど
)
のあたりに、
予
(
わし
)
の
醜穢
(
けがらは
)
しい
名
(
な
)
は
宿
(
やど
)
ってゐるぞ? さ、をしへて
下
(
くだ
)
され、
其
(
その
)
憎
(
にく
)
い
居所
(
ゐどころ
)
を
切裂
(
霧さ
)
いてくれう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
と
親仁
(
おやぢ
)
が
其時
(
そのとき
)
物語
(
ものがた
)
つて、
御坊
(
ごばう
)
は、
孤家
(
ひとつや
)
の
周囲
(
ぐるり
)
で、
猿
(
さる
)
を
見
(
み
)
たらう、
蟇
(
ひき
)
を
見
(
み
)
たらう、
蝙蝠
(
かうもり
)
を
見
(
み
)
たであらう、
兎
(
うさぎ
)
も
蛇
(
へび
)
も
皆
(
みんな
)
嬢様
(
ぢやうさま
)
に
谷川
(
たにがは
)
の
水
(
みづ
)
を
浴
(
あ
)
びせられて、
畜生
(
ちくしやう
)
にされたる
輩
(
やから
)
!
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
あつまりし
者
(
もの
)
ども、それこそよき
善行
(
ぜんぎやう
)
なれ、こよひもよほし玉へ、茶の子はこなたよりもちゆかん、
御坊
(
ごばう
)
は茶の
用意
(
ようい
)
をし玉へ、
数珠
(
ずゝ
)
は
庵
(
あん
)
にはなかりき、これもおてらのを
借
(
かり
)
てもちゆかん
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
其頃
御坊
(
ごばう
)
さんの
竹薮
(
たけやぶ
)
へ
筍
(
たけのこ
)
を取りに
入
(
はい
)
つた
在所
(
ざいしよ
)
の者が白い
蛇
(
くちなは
)
を見附けた。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
老いたる法師
御坊
(
ごばう
)
。御坊。
往生絵巻
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
……
去
(
い
)
ね、
相談敵手
(
さうだんあひて
)
にした
其方
(
そち
)
ぢゃが、
其方
(
そち
)
と
予
(
わし
)
とは
今
(
いま
)
からは
心
(
こゝろ
)
は
別々
(
べつ/\
)
。……
御坊
(
ごばう
)
の
許
(
ところ
)
へ
往
(
い
)
て
救
(
すく
)
ひを
乞
(
こ
)
はう。
事
(
こと
)
が
皆
(
みな
)
破
(
やぶ
)
れても、
死
(
し
)
ぬる
力
(
ちから
)
は
此身
(
このみ
)
に
有
(
あ
)
る。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
嬢様
(
ぢやうさま
)
は
帰
(
かへ
)
るに
家
(
いへ
)
なく
世
(
よ
)
に
唯
(
たゞ
)
一人
(
ひとり
)
となつて
小児
(
こども
)
と一
所
(
しよ
)
に
山
(
やま
)
に
留
(
とゞ
)
まつたのは
御坊
(
ごばう
)
が
見
(
み
)
らるゝ
通
(
とほり
)
、
又
(
また
)
那
(
あ
)
の
白痴
(
ばか
)
につきそつて
行届
(
ゆきとゞ
)
いた
世話
(
せわ
)
も
見
(
み
)
らるゝ
通
(
とほり
)
、
洪水
(
こうずゐ
)
の
時
(
とき
)
から十三
年
(
ねん
)
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
御坊
(
ごばう
)
こそくせをいだしてふねこぎ玉ふらめ、
吁
(
あ
)
、
音
(
おと
)
たかししづかにいへ、幽霊を見るともかまへて音をたて玉ふな、といひつゝ
手作
(
てさく
)
とて人にもらひたる
烟草
(
たばこ
)
のあらく
刻
(
きざみ
)
たるもやゝ
吸
(
すひ
)
あきて
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
……
処
(
ところ
)
でものは
相談
(
さうだん
)
ぢやが、
何
(
なん
)
とかして、
其
(
そ
)
の
奥様
(
おくさま
)
を
助
(
たす
)
けると
言
(
い
)
ふ
工夫
(
くふう
)
はねえだか、のう、
御坊
(
ごばう
)
、
人助
(
ひとだす
)
けは
此方
(
こなた
)
の
勤
(
つとめ
)
ぢや、
一
(
ひと
)
つ
折入
(
をりい
)
つて
頼
(
たの
)
むだで、
勘考
(
かんかう
)
してくらつせえ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
分
(
わか
)
つた、
分
(
わか
)
つたよ、
御坊
(
ごばう
)
。お
前様
(
めえさま
)
が、
仏
(
ほとけ
)
でも
鬼
(
おに
)
でも、
魔物
(
まもの
)
でも、
唯
(
たゞ
)
の
人間
(
にんげん
)
の
坊様
(
ばうさま
)
でも
可
(
え
)
え。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“御坊”の意味
《名詞》
寺院の敬称
僧侶の敬称。
(出典:Wiktionary)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
坊
常用漢字
中学
部首:⼟
7画
“御坊”で始まる語句
御坊様
御坊塚
御坊樣
御坊丸
御坊主