“嬢様”のいろいろな読み方と例文
旧字:孃樣
読み方割合
じょうさま40.0%
じょうさん20.0%
ぢやうさま13.3%
パンノチカ6.7%
じやうさあ6.7%
ぢやうさあ6.7%
ぢやうさん6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嬢様じょうさま、おまえさんはおちいさい時分でありましたから、顔も忘れてしまいましたが、今年で丁度十四年あとわっちが前橋にくすぶっていた時
たれ聞人きゝては居りません、さて段々貴方にも御心配を掛けましたうちの半治も、一体女郎屋の弟で廻船問屋のお嬢様じょうさんを女房にするなどは出来ない事で
はいなあにかはつたことでもござりませぬ、わし嬢様ぢやうさまのことはべつにおたづまをしませんから、貴女あなたなんにもふてはくださりますな。)
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「あなたのためなら、どんなことでもしますよ、お嬢様パンノチカ!」と、こころを動かされて彼が答へた。「でも、そのひとを何処で捜し出したらいいでせう?」
『あれがハア、小川様のお嬢様じやうさあでがンす。』と俥上の人に言ふ。顔一杯に流れた汗を小汚い手拭でブルリと拭つた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『お嬢様ぢやうさあ、お嬢様とこのお客様を乗せて来ただあ。』と、車夫の元吉は高い声で呼びかけ乍らかぢを止めて
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
並べ立ててるんですよ、それに軽野かるの奥様おくさん薄井うすゐ嬢様ぢやうさん、皆様おそろひで
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)