“薄井”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うすゐ66.7%
うすい33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我が薄井うすゐの家は土地に聞えし名家にて、身はその一つぶもの成りしも、不幸は父母はやくせて、他家ほかに嫁ぎし伯母の是れも良人をつとを失なひたるが、立帰りて我をばおほしたて給ひにき
雪の日 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
並べ立ててるんですよ、それに軽野かるの奥様おくさん薄井うすゐ嬢様ぢやうさん、皆様おそろひで
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
暖かくかなしい心持をいだいて帰った雪の途中で出来上った小説「雪の日」は、その翌年に発表された。十六になる薄井うすいの一人娘おたまが、桂木かつらぎ一郎という教師と家出をしたというのが筋である。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)