“薄闇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うすやみ64.7%
うすぐら26.5%
うすくら5.9%
うすくらが2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我が生ける間の「明」よりも、今ま死するきはの「薄闇うすやみ」は我に取りてありがたし。暗黒! 暗黒! 我が行くところはあづかり知らず。
我牢獄 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
自動車をかえして、二人で探偵社の薄闇うすぐらい応接室へ入って行ったが、しばらく待たされている間に小夜子は思いついたように
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
彼等かれらはさういふ仕事しごとがあるのではかくにもひとよりも先立さきだつて非常ひじやういそいだのであつたが、それでもこめせるまでにはいへうち薄闇うすくらつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
私は何処から出て来るのだろう? と思って、戸外に突立っていると、直ぐ壁隣の洋食屋の先きの、廂合ひあわいのような薄闇うすくらがりの中から、ふいと、真白に塗った顔を出して、お宮が
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)