薄闇うすくらが)” の例文
私は何処から出て来るのだろう? と思って、戸外に突立っていると、直ぐ壁隣の洋食屋の先きの、廂合ひあわいのような薄闇うすくらがりの中から、ふいと、真白に塗った顔を出して、お宮が
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)