“薄墨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うすずみ92.9%
うすすみ3.6%
うすゞみ3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その三は太く黒きわくを施したる大なる書院の窓ありてその障子しょうじは広く明け放され桜花は模様の如く薄墨うすずみ地色じいろの上に白く浮立ちたり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
薄墨うすすみのオペラの屋根の上
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
さつきは雨脚あめあししげくつて、宛然まるで薄墨うすゞみいたやう、堤防どてだの、石垣いしがきだの、蛇籠じやかごだの、中洲なかずくさへたところだのが、点々ぽつちり/\彼方此方あちらこちらくろずんでて、それで湿しめつぽくツて
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)